羅生門
現在、雑誌社とテレビ局の取材を受けています。
7月中に発刊、放映になる予定なので、詳細は
またサイト上でお知らせします。
この取材の為に、幾人かの歯科医師に
出演交渉や意見を聞いたりしてきたのですが、
「まったく保険の低点数は酷い。絶対改善すべだ!!」
と、みなさん身を乗り出して語ります。
しかし、いざ出演交渉や番組の話になると
「でも、歯科医師がビンボーとかTVでやると、
ちょっとね、かっこ悪いんだよね」
「こういうのが浸透するとまたまた
歯学部の人気が落ちるんだよね」
「TVとか出てそういうこと言うとさ、
地区の歯科医師会に呼ばれて怒られるんですよ」
「まぁどうせ保険なんてダメなんだから、
あんまり目立つことはしないほうがいいじゃない」
など非常にネガテイヴ。
でも、どう考えても歯科医師は「金持ち」
という印象のままで、歯科の保険の低評価を
訴えることが出来るとは思えません。
目的があればそれを達成するために手段を考えねばなりません。
「歯科医は充分潤っている」というイメージのままで、
国民が「歯科は低報酬」とどうして思えるでしょう。
つまり「歯科医院が苦しくなったのは歯科医が
多すぎることだけが原因なのだ」
と国民に思われないことだと思うんです。
もし過剰な供給だけが問題ならば、全国平均より
患者さんが来ている歯科医院は余裕で
経営ができるはずです。
でも現実はそうではない。保険診療だけでやってれば
ある種の「開き直り」がなければ経営が非常に
辛くなるのは開業医ならだれでも知っています。
知らないのは国民です。
それを知らせなければ本当にこの先何も変わりません。
いくら政治的に動いたとしても世論がそれに乗って
いなければ根本的な改革には絶対に繋がらないと
私は思います。
つまり本当に改善したいのなら
「歯科医師の無関心」
「歯科医師のミエ」
が最も障害になると思います。
そして「保険なんてダメだ」」と逃げ道を
探し、荒れ果てていく保険制度を
改善しようとしないのは、正に
「羅生門」ではないでしょうか。

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